ベタつくのに乾燥する。
保湿しても夕方になるとつっぱる。
Tゾーンがテカるのに、頬は粉を吹く─。
これらはすべて「インナードライ」によく見られるサイン。
実は、日本人は世界的にもインナードライが起きやすい肌質と言われています。
さらに、シンガポールの気候は“日本とは別の理由”でインナードライが進みやすい環境。
この記事では、その仕組みから日本・シンガポールの違いまで、プロ視点でわかりやすく解説します。
肌タイプとは?(種類・特徴)
肌タイプは「水分量」と「皮脂量」で変わり、大きく4つに分類されます。
- 普通肌:水分量が多く、皮脂量が少ない
→理想の肌質、変化しやすい - 乾燥肌:水分量、皮脂量ともに少ない
→かさついて荒れやすい - 脂性肌:水分量、皮脂量ともに多い
→ベタつきやすい - 混合肌(インナードライ):水分量が少なく、皮脂量が多い
→脂っぽいのにかさつく

インナードライとは?
インナードライとは、肌表面はべたついているのに実際には肌の内側が乾燥している状態のこと。
混合肌とインナードライは似ているため、同じ意味で使われることが多いです。
混合肌:
- 混合(乾燥肌+脂性肌の性質を持っている)肌
- Tゾーンは脂っぽいけどUゾーンは乾燥するなど部位によって肌質が異なる
インナードライ:
- インナー(*角質層)のドライ(乾燥)
- 混合肌の一種
- どんな肌タイプにも起こりうる、水分不足の状態
インナードライは肌の内部状態、混合肌は肌の見た目の状態を指し、肌内部の水分不足(インナードライ)が原因で部分的に皮脂過剰になるのが混合肌(ベタつきと乾燥の混在)。
*角質層:皮膚の一番外側にある層。外部刺激から肌を守ったり、水分の蒸発を防いで肌の潤いを保つ役割を担う
特徴:
- 表面は油っぽいのに、触ると内側がつっぱる
- メイクがよれる
- 毛穴が開きやすい
- 夕方になるとゴワつく
- 保湿してもなぜか乾く
原因は「水分不足」。
油分ではなく、水分が足りないことで皮脂が“代わりに”過剰に分泌されます。
日本人はインナードライが多い?その理由
日本人の肌は
- 角質層が薄い
- セラミド量が少なめ
- 敏感に傾きやすい
という特徴があります。
角質層が薄い(肌が薄い)=水分保持力が弱い(水分が蒸発しやすい)
→結果、インナードライになりやすい。
乾燥・花粉・空調などの”肌への刺激”でもすぐ揺らぐ傾向があります。
日本人・アジア人・欧米人の肌の違い
日本人は、世界的に見てもとくにインナードライになりやすい肌質を持っています。
その理由のひとつが、人種ごとに肌の構造が違うということ。
実は同じアジア人の中でも、日本人の肌には独特の特徴があるのです。
角層(角質層)の厚さ:日本人は“薄め”
一般的に、角質層の厚さには人種ごとの傾向があります。
- 欧米人:角質層が厚い
- アジア人:角質層が薄い
- 日本人:アジア人の中でも比較的薄め

角質層が薄い=
- 乾燥によるダメージを受けやすい
- 外部刺激に敏感
- 肌内部に水分を蓄える”貯水槽”が浅い
その結果、肌はインナードライになりやすく、保湿やバリア機能のケアが重要になります。
補足:欧米人の肌は赤く見えるため、肌が薄く敏感なように思われがちです。
しかしこれは、角質層が薄いからではなく、メラニン量が少なく炎症や血流が表面化しやすいためです。
実際には欧米人の角質層は比較的厚く、水分保持力も強めです。
水分保持力:日本人は弱い
ここがとても重要。
- 欧米人:角質層が厚く、*天然保湿因子(NMF)も比較的多い → 水分保持力が高い
- 東南アジア:湿度が高い環境で育つため、水分保持が“環境依存”になりやすい
- 日本人:NMFが少なめ、バリア機能が弱い → 乾燥しやすい
つまり日本人は、
湿度の低いエアコン環境に長時間いると一気にインナードライ化するタイプ。
*天然保湿因子(NMF):肌の角層層に存在する、水分を抱え込んで肌のうるおいと柔軟性を保つ成分群の総称
皮脂量:日本人は “中〜やや少なめ”
アジア系の中でも、日本人は皮脂分泌がそこまで多くありません。
- 東南アジア系:皮脂量が比較的多い
- 韓国:環境の乾燥もあり、表面は皮脂少なめ・内側乾燥が多い
- 日本人:皮脂が“少なすぎず多すぎず”の中間
皮脂量が中程度だと、
汗をかいたり環境が乾燥しただけで一気にインナードライになりやすいという弱点があります。

肌のpHバランス:日本人は“やや高くなりやすい”
- 日本人の肌:pH 5.5 前後に近づきやすい(弱酸性の中でも少し高め)
- 欧米人の肌:平均pH 4.9 程度に保たれやすい
pHが高い=
- バリア機能が崩れやすい
- 肌荒れしやすい
- インナードライ・敏感を繰り返す
日本とシンガポールで起きるインナードライの違い
日本人の肌はもともと角質層が薄く、水分を保持しにくいため、インナードライになりやすい傾向があります。
しかし、インナードライの原因は住む場所や気候によって大きく変わります。
ここからは、日本とシンガポールでのインナードライの違いを見てみましょう。
日本のインナードライ
- 外気が乾燥(秋・冬)
- 空調の乾燥
- 過度な皮脂ケア(洗いすぎ)
- 熱いお湯・摩擦
水分を奪う「乾燥環境」が主な原因です。
シンガポールのインナードライ
- 高湿度で皮脂が活発に(テカりやすい)
- 冷房で急に乾燥
- 冷房と外気の温度差でバリア機能が乱れやすい
- 紫外線・汗・皮脂の刺激
外では湿気で皮脂が出るのに、室内では急に乾燥する「過酷なゆらぎ環境」。
日本よりも水分を奪われやすく、バリアが乱れやすいのが特徴です。
シンガポールで起きるインナードライの原因
- 冷房による急激な乾燥
湿度が高い外から、湿度20〜30%の室内に入ると肌の水分が一気に奪われます。 - 湿気で皮脂が活発になる
外では汗と皮脂でベタつくため、「私は脂性肌」と思いがち。
しかし、実際は水分不足を皮脂で補おうとしているだけの場合が多いです。 - 汗によるバリアダメージ
汗の塩分が刺激となり、知らないうちに角質層が乱れます。 - 紫外線が強く、水分が奪われやすい
- シンガポールは一年中日差しが強く、紫外線量も高め。
肌の水分が蒸発しやすく、乾燥が進みやすい環境です。

インナードライのセルフチェック方法
- 皮脂が多いのに、内側がつっぱる
- 洗顔後のつっぱりが強い
- 化粧水が浸透しにくく、入りが悪い
- 午後にメイクがよれやすい
- 角栓ができやすい
- 夕方に肌がゴワつく
- Tゾーンがテカるのに、頬は乾燥する
3つ以上当てはまればインナードライ傾向です。
さいごに
インナードライは、肌表面だけでなく内側の水分不足が原因で起こります。まずはセルフチェックで、自分の肌状態を確認してみましょう。
乾燥やつっぱりを感じたら、保湿やバリア機能を意識したスキンケアを取り入れることが大切です。
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